『起業うつ』について考えてみる

起業うつ。

最近よく耳にしますし、そういった状態の方達から相談もきます。




起業した人って周りからは

凄いねー!
よっ!社長!
応援してるからね!


といった感じでキラキラしているように見られがちです。







それなのに『うつ?』


では、どのような経営者・事業者が起業うつになりがちなのかを伝えてみたいと思います。





【売上が上がらない。どんどんお金がなくなる恐怖との闘い】

起業した後、想像していた以上にお金がなくなるのが早かったり、また、想像以上にお客さんを集めることが難しいという現実に直面すると思います。

自らが事業主であれば皆わかることではないでしょうか?

その現実に起業家の余裕は一気になくなっていきます。

日々、銀行口座のお金がなくなっていくことに、焦りと不安が増長していきます。どこかのタイミングで限界点を超えてしまうと、この現実から逃げるようにと自分の世界に籠ってしまうことがあるんだと思います。






【資金繰り。未払いとの格闘】

資金繰りがうまくできなければ、取引先にお金が払えない、従業員に給与が払えないなんてプレッシャーと日々付き合っている社長が無数にいるのです。

【お金が払えない】というプレッシャーは想像以上に大きいものがあります。
迷惑をかけたくないという責任感の強い社長であればあるほど、本当に追い込まれてしまいます。


自分が死んで保険金でという世界観になってしまうのだと思います。







【業務が多すぎ。パンクしている。】

起業したあと、幸いにも仕事に恵まれた経営者も注意が必要です。

売れる起業家であればあるほど仕事はたくさん集まってきます。
ただ、仕事を取るということは必ず納品をしなくてはいけません。

仕事にはスケジュール、納期が当たり前にあります。
そのため、納品の体制や、仕組がないときには、起業家自らが、日夜営業もしながら、納品をするということをしなくてはいけません。
いつまでに絶対にやらないといけない仕事が、10個もあるというような感じで、その仕事が、重大な仕事だったりすると、起業家本人にかかるプレッシャーはとても大きくなっていきます。








【睡眠や休むことができない】

1人でやっていたり、自分自身でないとできない仕事を抱えこみがちな個人事業主。

ズルズルといつのまにか休むことができない構造になってしまいます。

起業当初は、『今は自分でどうにか頑張って、後にはスタッフ入れて』などと言うのですが、そのままの思考ではなかなかそのような現実は訪れません。


睡眠時間が減ると明らかにミスが増えたり、精神的にも物事の考え方や捉え方がマイナスになっていきます。


また、体育会的な感覚があり、休むことがよくないことだという考えを持った経営者も多くいます。←これ、本当に多い。


そのためリフレッシュやリラックスができずどんどん追い込まれてしまうのです。






【誰にも弱音をはくことができない】

起業家の環境としてやはり体育会的な発想があったり、周囲の反対を押し切って起業している人や、大見得切って起業している人も多くいると思います。

会社を背水の陣で辞めて起業している人もいるでしょう。

その為、自分の身近な人に弱音をはくことや、自分のSOSを伝えることがなかなかできない状況にあったりします。

さらに、起業家の仲間でざっくばらんに泥臭いことや、本当に困っていることなどを相談できる起業家仲間もいなかったりして、どんどん孤独になってしまうのです。









【お客さんからの異常なクレーム、訴訟などを抱えてしまう】

結構多いパターンだと思います。
嫌な、変な、異常なお客さんに捕まってしまい、そのお客さんのクレームややり取りに精神をすり減らされてしまうということです。
お客さんが理不尽なことを言っているケースが大半ですが、向き合ってしまうことによって、お客さんがどんどん異常なことを言ってきます。

脅しを言ってくることも多々あるようですね。






【お客さんなどとの交渉ごとがとても苦手】

起業したてで、仕事もなかなかないとお客さんから無理難題を言われても目先の売上のために本来であれば大赤字の仕事や、めちゃめちゃリスクの大きい仕事を引き受けてしまうケースがあります。


そもそも契約というのは交渉ごとです。


そのため、自分にとって良い条件で契約できることはとても大切なことです。


交渉ごとがとても苦手な起業家が多く、やりたくない仕事をしていたり、過大な仕事にすり減っているケースもたくさんあります。






【起業うつ】


イメージしづらいですか?
イメージできますか?



僕は、僕自身が経営において痛い想いもしてきました。


お金・人間・仕事


幸い起業うつにはなりませんでしたが、

あー。うつになる人、相当多いだろうな。と感じています。


『何の為に起業したの?』


そこを見失ってしまっている経営者が多すぎる。以前の僕自身も含めてね。

努力すること、頑張ることは素晴らしいと思いますが、

多くの事業者・経営者は【無理をし過ぎ】。




だから僕は訴え続けます。



目先の売上を気にしないこと。
小手先で経営そのものが変わると思わないこと。






起業して身も心もズタズタにならないで欲しい。

『起業うつ』について考えてみる



対策は1つ。


信頼できるメンターを付けること。


これに限ります




経営者は孤独だ!なんて格好つけないこと。


1人でやったり、考えること自体がそもそもの筋としてよくありません。

うつ病にならないためというよりも、会社や事業を良くするためにメンターを置いたほうがいいです。


良いメンターを置くことができれば、メンターがあなたの異変や、リスクになりそうなことを事前に指摘をしてくれます。


ライフラインのような存在ですね。もちろんすがるわけではありません。


客観的にしてもらう役割として、予防的な観点としてうまくメンターを活用できるとよいと思います。



『起業うつ』について考えてみる





僕は売上の為だけのコンサルやコーチングをするつもりはありません。



繋がってくれる経営者が幸せであってくれるように肩を組んでいきます。



起業うつ。


寂しい言葉です。



経営者として無理をせず、明るい毎日を過ごしてもらいたいなと思っています。



『起業うつ』について考えてみる

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